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東大卒は使えない? 学歴社会における「東大ブランド」の価値とは

東大卒のメリット

私は2013年に東京大学法学部を卒業した。

2020年代でも、一応は世間一般的には東大卒はエリートという扱いになっているだろう。

しかしグローバル化が進んだ今、学歴はどれほど意味をなすのだろうか

この記事はこんな方におすすめ

  • 社会人になるにあたって学歴が気になる方
  • 東大卒はどういう人間なのか知りたい方
  • 今も東大ブランドが通用するのか気になる方

正直、あまり東大卒とは言いたくない

東京大学 学位記

私の代は現最高裁判事の山口先生が法学部長だった。

実を言うと、あまりメリットを感じないから私は東大卒であることを会社では殆ど話したことがない

私が東京大学を出ていることを知っているのは採用時の人事と面接担当者、そして私の履歴書に目を通したことがある一部上席の人たちぐらいだろうか。

聞かれても「都内の大学です」とか「法律の勉強してましたねー」ぐらいでお茶を濁している。

理由はシンプルで、東大卒だと言うと変なバイアスがかかりそうだからだ。

「かかる」ではなく「かかりそう」というのは、実際に話していないからどういうバイアスがかかるのか分からないからだが、他の東大卒の人を見ているとなんとなく想像はつく。

東大卒でずば抜けてスゴイ人はいるのだろうけれども、私はそうではないし、そう思われたら困るからだ。

スタンフォード卒の新卒や北京大学卒の新卒もいたけれども、「さぞすごいんだろうね」という目で見られてて不必要なプレッシャーを感じていたように見えた。

優秀なら「〇〇卒なら当たり前よね」、ダメなら「〇〇卒なのにマジで?」となりかねないから、メリットを感じない。

とはいえ、ブログで私が東大卒と明記している理由は何か。それは単純で、読者数を稼げるのではないかと思ったからである(本当に単純だ)。昨今のブログ界隈では差別化が大事だし、少しでも他の方と差別化を図るという上でわかりやすい東大卒を記載することとした、こんなアホな東大卒もいるんだなと笑ってもらえたら嬉しい。

今の時代も、東大卒はブランドではある

東大卒のメリット

ルイヴィトンやエルメスの鞄を買う人は、おそらくそこに機能性を求めていない。機能的な鞄が欲しいなら私の使っているピークデザインのトラベルバックパックは最高だ。

Peak Design Travel Backpack
Peak DesignのTravel Backpackが万能すぎる これ一つで全て解決のワンバッグ

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しかしエルメスとピークデザインは同じ鞄メーカーでも見ているところ、客層が違うのは明らかだ。おそらく購入者の多くは機能性よりはエルメスの持つイメージに憧れて買う。

エルメスの鞄を持っている有名人を思い描いて買ったり、その鞄を持って同じ高みに登る自分を想像して買う。

もちろんそれが全てではないだろう。この形がいい!と惚れ込んで買う人もいるだろうし、品質に惹かれる人もいるだろう。

だがブランド品は基本的にブランドに入れ込んで買うものだ。

そういう意味で、東大卒というのはブランドだ。中身を見ないでも、東大卒というレーベルである程度のイメージが出来上がる。

しかしブランドイメージは確かにあって、そのブランドイメージに合致する素晴らしい東大卒の人間も多くいる中、そうでない人も多い

少なくとも私が在学中、この人は本当にすごい、と尊敬していた学生は両手で数えるほどだった。もちろん、全学生を知っていたわけでもないしそんな私の評価なんて一ミリも役にも立たないのだけれども、どこを見ても天才!ということは決してなかった。

ポケモンやモンハンに興じている、年相応の「普通の大学生」が殆どだった。他の大学の学生と混ぜてシャッフルしても、きっとすぐにはどの学生が東大生なのかは当てられないだろう。

世間一般がイメージする「東大」とのギャップ

東大卒のメリット

私はそのブランドの中身とは正反対の人間で、ずぼらであまり頭が良くないし記憶力も8ビット程度しかないから(同じ本を繰り返して読んでしまったり)そのブランドイメージで見られてしまうと困るのだ。

私はどうにも抜けていてイージーミスを起こしてしまうだらしない性格の人間だから、いっそう注意しなければならずプレッシャーを感じている。

そのプレッシャーを増やすようなことをあえてするほどの余裕も、それを捌けるだけの能力は私にはない。

どう考えても、アホみたいなミスを繰り出して「お前どこの東大でてんの?」とか煽られるに決まっているので、黙っているのが吉だ。

とはいえ上司は経歴を知っているのでそこは誤魔化せないが。あまりネガティブな感情や評価を周囲に抱かせないほうがいいだろう。

東京大学よりもっとすごい学歴の人が沢山いる

学歴でいえば外国の大学を出ている人も多くいるし、東大卒でもその後海外のロースクールやビジネススクールに行きましたという人がゴロゴロいる中で、東大卒は大したことがないという感じになってきているのも事実だ。

そもそも、学歴ではなくて「経歴」で勝負する人も多い。というかほとんどだ。

誰がどこの大学を出たかよりも、この会社であの案件を成功させたとか、そういう具体性を伴った経歴の方がはるかにモノを言う。

学歴はもしかしたらそういう経歴形成の最初のステップとして有利なのかもしれないが、重要度には劣ることは否めない。

私は社会人としての自分を形成しているのは自分の仕事を通しての経験、今まで出会った素晴らしい先輩たちの助言、そして培ってきた人間関係だと思っている。学歴ではない。

私がどの大学を出ていたとしても、それは人生におけるせいぜい4年間にしか過ぎない。確かに大きいが、巨大とまでは言えない。

私はもう大学にいた4年より長く社会人をやっているが(2019年時点で6年目になった)、それでも多くの人よりも10年や20年経験が浅い。重要なのはそこであって、私が2010年に大学でどんな講義を受けていたか、ではない。

学歴は構成要素の一つ。学歴で悩むのはもったいない

東京大学 本郷キャンパス

学歴で悩む人は多いのかもしれないが、私を含め多くの人はどんな大学を出ていたかなんて興味ないし、どんな人間なのか、どんな経験をしてきて自分にないどんな素晴らしいものを持っているのかに興味がいく。

学歴はあくまでその人のことを語る一つの要素でしかないし、その要素もあまり重要度が高くないケースが多い。

私の社会人1年目で学んだことは、もしかすると大学や高校を合わせたよりもずっと価値があったかもしれない。逆に言えば、私は法律系ではない仕事に進んだので学部で学んだ事はあまり活かせなかったのかもしれない。

そういったケースもあるのだから、あまり学歴は気にしなくても良いだろう。

東大卒は今はブランドでも、そのうち評価がものすごく上がるかもしれないし、下がるかもしれない。

何百年と続く老舗ブランドもあれば、一世を風靡してから寂れてしまうブランドもある。そこに左右されて拠り所にするのではなく、今の自身を形成する要素を見直すのが良いかもしれない。

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  • この記事を書いた人

内藤エルフ

2013年東京大学法学部卒業。都内の米系投資銀行勤務。英語と日本語のバイリンガル。意識高い系そのものが好き。スターバックスでMacbookを開いてドヤ顔するのが好き(しかし仕事のファイルは持ち出し禁止なのでネットサーフィンのみ)。なお、コーヒーの味の違いはわからないけど、日本とアメリカのコーラの味の違いは7割の確率で当てられる。

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