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全てをなくしてゼロからスタートしたくなる「リセット癖」は治すべきか?

物欲

皆さんの中に「リセット癖」がある人はいないだろうか。すでに持っているものを手放し、別の何かにがらりと入れ替える行動のことである。

この記事はこんな方におすすめ

  • 突然、身の回りのものや関係を全て手放し「リセット」や「デトックス」したくなる方
  • 上記のような衝動に駆られるも、行動におこすとまずいと思っている方
  • そういうリセット癖を自身は持たないがなぜ他人がそう動くのか気になる方

 

リセットの種類

例えば電化製品を手放して、別のメーカーの電化製品を買う。

人によっては電話帳の登録をどんどん消して、新しい人間関係を構築する人もいると言う。私はしたことがないが、気持ちがわからないでもない。

凝り固まった人間関係から離れて、新しい何かを求めるのは悪くない。学校での新しいクラスや、職場での新しい部署などは億劫さや不安もあるだろうが、期待感も大きい。

程度の具合によって健全か否かは変わってくるだろうが、定期的に身の回りのものをパージしたくなる気持ちは多かれ少なかれ誰にでもあるものだと思う。

いわゆる気分のリフレッシュだと私は考えている。デトックスというか、一度まっさらな気持ちに戻して新たな何かを得るのだ。

リセット癖、私の場合

ことさら私はカメラ機器の定期的なリセットをしている。

私は写真が趣味で、時間があれば旅に出て旅先の風景を写真に収めている。となると当然道具であるカメラやレンズに興味が向くのだが、私はこれまで四回ほど「リセット」をしてきた。

初めは中学の頃、キヤノンというメーカーの機材で写真撮影をしていた。その後大学に入った時にキヤノンの機材を全て手放し、ニコンというメーカーのカメラやレンズを買い揃えた。大学卒業前にそれらをライカというメーカーのものに変えた。そして2年ほど前にそれらを手放し今度はソニーの製品で揃えた。

側から見ると病的に映るかもしれない。

しかし私はこれを健全な新陳代謝と考えている。

手に入るまでが一番幸せ

何か新しいものを手に入れる時、何を買うか選ぶ時、注文したものが届くまでの間、そして実際に届いて箱を開けて、初期設定やら何やらをしている時……こういった瞬間に喜びを見出すことはないだろうか?

いろんな人に聞いたが、わりとこれは共通しているらしい。

商品が届くまでが一番楽しい、なぜなら妄想できるからと答える人が多かった。

注文した商品を使っている姿を妄想するのが楽しい…という話だ。少し、宝くじを買って当選するの姿を妄想して楽しむのと似ている。

私はわりと一貫性がない性格で、好んで長年使い続けているものもある。全てをリセットするわけではない。

だが、適度なリセットが良いと考えている理由は、ただ物欲を満たすためだけではない。

リセットは新しい扉を開くこと

私がモノのリセットを繰り返すのは新たな刺激と一定の安心感を同時に得られるからだ。

新たな刺激は当然、真新しいものを面した時の高揚感に他ならない。鮮度が長続きしないものではあるが、適度なサイクルでリセットを繰り返せば良い。

だが同時に、リセットして入れ替えたそれに期待するものはある程度決まっているはずだ。何も福袋を買うわけではないので、決まった役割のもの、例えばテレビやカメラや服や文房具などであれば、入れ替えてもドラスティックにその効用が変わるわけではない。

結果を期待しやすいのは安心感につながる

過度なリスクは取らず、だが適度に冒険ができる。それがモノリセットのメリットだと私は考えている。

確かに買い替えは一般的に下取りに出しても足が出やすい。出費が嵩むので何度もできないかもしれない。それでも、新分野をゼロから開拓するよりは安上がりである。

そう考えると、リセットは合理的に感じられる。同じものを使い続けるメリットももちろん過分にあるが、精神衛生を保つために、そして日々に変化を入れるために、そういったリセットは悪くはないと思う。

皆さんも手身近なもので、不便がない程度にリセットをしてみるのはいかがだろうか?

断捨離とはまた違う、モノの入れ替えに楽しみを見出せるかもしれない。

 

  • この記事を書いた人

内藤エルフ

2013年東京大学法学部卒業。都内の米系投資銀行勤務。英語と日本語のバイリンガル。意識高い系そのものが好き。スターバックスでMacbookを開いてドヤ顔するのが好き(しかし仕事のファイルは持ち出し禁止なのでネットサーフィンのみ)。なお、コーヒーの味の違いはわからないけど、日本とアメリカのコーラの味の違いは7割の確率で当てられる。

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