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とっても簡単な職場・仕事での外国人との接し方

職場・仕事での外国人との接し方

私は外資系企業に勤めており、日々外国の同僚や取引相手と接している。また海外で十数年間生活していたこともあり、日本人相手よりももしかするとまだ外人相手の方が人生経験は多いかもしれない。

外国人と仕事でのやりとりについて、やりにくさを感じている人はいるのではないだろうか。

個人的には、そんなに悩むものではないと思う。むしろ外国人相手特有のやりやすさもあるのではないか。

これからいくつかのポイントを紹介したいと思う。これできっとあなたの悩みは減るはずだ。

この記事はこんな方におすすめ

  • 海外の人と日頃よく接する方
  • 今ひとつ、外国人とどう接して良いかわからない方
  • 外国の方と仲良くなりたい方

前置き 外人と一言で言っても多種多様だが

もちろん、外国人というのは非常に広い言葉だ。日本人以外を指すのだから、世界人口のほとんどが外国人になる。

多種多様な外国人に対して、典型的なイメージが当てはまるわけではない。

明るくないアメリカ人もいれば、時間や規律にルーズなドイツ人だっている。パキスタン出身のユダヤ教徒に会ったこともあるし、どうみても日本人だし日本人の名前を持っているのに一切日本語を話せない人だっている。

そんな中で、アメリカ人とはこう接しよう、なんてアドバイスはナンセンスだ。アメリカ人気質というものはあるとは私は思うが、やはり全員に安易に当てはめをするのは難しい。

何に着目するべきかというと、むしろ日本人に着目するべきだ。私たち日本人が日々重んじていることやこれが当然という概念が、外国人相手では異質に思われるかもしれない。そこを意識するべきだ。

断っておくが、日本が間違っているとか、相手に合わせるべきだと言うわけではない。ただビジネスで接している以上、そこはきちんと意識するべきだというだけのことだ。お互いの話し合いがスムーズに行くために、考慮するべきところがある。

メールなんてGoogle翻訳でいい

まず第一に、綺麗な英語を書こうなんて思わないことだ。母国語でないメールの文面で相手の人となりなんてなかなか分からない。日本人同士、あるいはアメリカ人同士ならそれぞれ日本語や英語の文面でなんとなく相手のことが分かるかもしれないが、異国語間であればそんなことは気にしない方がいい。

時間がかかるだけなのだから、Google翻訳に任せてしまえばいいのだ。言いたいことが伝わればそれで問題ないのだから。英語メールの文面の例は下記記事で紹介しているので、よかったら参考にしてほしい。

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もちろん、翻訳を通したあとでさっと内容を確認するべきではあるが、それよりも最初の日本語の文面をとにかくシンプルにするべきだ。

小学生でも通じる日本語を書けば、Google翻訳を通した時も意味が通じる文章になる

とはいえ、上の文章はもしかしたら翻訳に適しないかもしれない。「通じる」が例えば道が通じるとかになってしまうことがあるので、「わかる」とかにするべきだろう。

その程度の事だし、Google翻訳は優秀なのでそれぐらいのニュアンスは読み取ってくれるとは思うが、できるだけ混乱をきたしそうなややこしい言い回しは避けるべきだ。

目的は相手にメッセージを伝えることなのだから、そこを意識すれば問題ない。

パーソナルだと感じる質問は大目に見る

日本人間でタブーとされる話題は何だろうか。宗教観、政治観、性的嗜好、家族のこと、仕事とは関わらないことは基本的に聞かない方針かもしれない。

私はそれでよいと思うし、その文化のルールに迎合することがスマートだと思う。

ただし、これは日本の文化なのであって、海外では違うことがある。その良し悪しを議論するつもりは一切ない。ただ、海外では違うことがあると理解するべきだ。

例えば私は取引先や同僚に、安倍政権を支持するかを聞かれたことがある。日本は国の法律(憲法)を変えるつもりらしいが、どう思うかとか聞かれたことがある。あるいは、日本が捕鯨をしていることについてどう思うかと聞かれたことがある

まず日本人ならしてこない質問だ。あなたは政党はどこを支持していますか、なんて下手すると家族間でも知らないかもしれない。自分の伴侶が調査捕鯨についてどう思うか、知っているだろうか?

とはいえ、こういう質問はたまに受ける。彼らは別に私をナーバスにさせたり、気まずい空気にしたいわけではない。彼らにとってこういうものは「好きな料理は何ですか」ぐらいの意識なのだ。安倍政権を支持するかしないかで、あなたの人間の度合いを計ろうなんてことは相手は一切思っていない。

捕鯨に賛成だから「君はとんでもない人だ!」なんて罵られることはないだろう(せいぜい、動物愛護の尊さについて真剣な眼差しで説かれるぐらいか)。

こういう質問は、天気の話とかぐらいどうでもいい内容だと思っていい。ただフレンドリーに接しようとしているだけで、深い意味を探ってはいけない。一瞬ぎょっとするかもしれないが、だんだんと慣れてくる。

私なんて、政治の話は外国人との方がよくするかもしれない。自分の信条を語り合うのは関心を高めるのにちょうどよいのだ。

結論ファーストは絶対に正しいが、根拠がないと意味がない

外人相手には結論を先に出す、と誰しも聞いたことがあるだろう。もう常識になっているといっても差し支えないかもしれない。

これは全面的に正しいと私は感じる。

ほぼ例外なく、私はメールでも会議における発言でも結論から入る。

これは自分の意見を持つことが大事とかそういう問題ではなく、結論から言われた方が相手がロジックを追いやすいからだ。特に外国人相手で言葉に自信がない場合こそ、結論を最初に出すことできちんと自分の一番伝えなければならないことを最初に伝えきることができる

しかし結論だけ投げ合うのが正しいわけではない。結論から入って、結論を述べたから満足しているのであれば、それは大きな間違いだ。

「外人は結論しか重要視しない」という誤解が存在する。そんな馬鹿げた話はない。結論と同じぐらい、その結論を支えるロジックが大事だ。

結論を先に、を意識しすぎた結果こういうことになるのかもしれないが、結論ファーストはあくまでも議論の構成の話であって、結論があるのであればそれを支えるロジックがあって然りだ。

結論だけ述べて終わってしまえば「勝手な人だ」という印象を受けかねない。そこだけに意識かいかないように、結論を述べたらちゃんとその帰結に至る道筋を、同じぐらい重視して説明しよう

言った言わないを避けるためにも、メールなどであればこのあたりは書き出しておくのが吉だ。日本語でも言った言わないは面倒くさいのに、他言語ならなおさらだ。

つまるところ、外国人は普通に接すればいい

当たり前のことだが、外国人であっても同じ人間だ。育った文化が少々違うだけで、根本的にあなたと生物学的に違うわけではない。

あまり身構えずに、普通に接すればいいのだ。

たまにうまく言葉が伝わらなかったり、予期していない質問がきたりするかもしれない。

だが、それで臆することはない。逆にいえばその程度の差異しかないのだから。

あまり自分の外国語が下手だとか感じないでもいい。相手がカタコトの日本語を話してきても、あなたは別に相手を恥ずかしい人だ、だなんて思わないだろう。

カタコトの外国語でもきちんと通じるから安心してほしい。恥ずかしがって何も話さない人の方がコミニュケーションに難ありと見なされてしまうことをよく気をつけよう。

外国人にNoと言って問題は全くないし、むしろ外国人だからと言って特別扱いしないほうがいい。なぜ、相手の人種によってビジネスの内容を変えないといけないのか?

普通に接して、多少の勇気を持って外国語で話し、話す際のロジックを少し注意するだけでいい。

慣れてしまえば、外人とのやりとりの方がぐんと楽だと気付くだろう。

  • この記事を書いた人

内藤エルフ

2013年東京大学法学部卒業。都内の米系投資銀行勤務。英語と日本語のバイリンガル。意識高い系そのものが好き。スターバックスでMacbookを開いてドヤ顔するのが好き(しかし仕事のファイルは持ち出し禁止なのでネットサーフィンのみ)。なお、コーヒーの味の違いはわからないけど、日本とアメリカのコーラの味の違いは7割の確率で当てられる。

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