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勉強?アルバイト?旅行? 学生時代にしておくべきこと、しなくてもよいことに関する4つのアドバイス

学生時代にしておくべきこと

学生時代を今振り返れば、こうしたらよかったなと思うことが多い。だけれどもそれは純粋に隣の芝生は青い的な考え方で、こうした方が確実によかったと言えることは実のところ少ないだろう。

旅行が素晴らしいということは前も書いたが、それ以外にお勧めたいことが多い。

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何をしたらいいのか、何をしないべきなのか。指針が欲しいという学生の方向けに、卒業後は就職するという前提で、いくつかアドバイスを記載したい

この記事はこんな方におすすめ

  • 就職する予定の学生の方
  • 自由時間のうまい使い方を知りたい方
  • バイトをするべきか悩んでいる方
  • 学生の頃やっておいてよかった、ということを知りたい方

アルバイトは必要じゃなければしないほうがいい

学生時代にやるべきことのトップにアルバイトが上がるだろう。バイトすること自体を否定するつもりは一切ない

アルバイトと実際の仕事は違うぞ、と言う人は必ずいるが、半分あたりと言ったところだろう。アルバイトは責任範囲とかやる作業が普通の会社員などと比べると違うかもしれないが、仕事をしていると言う責任自体は変わらない

アルバイトだからって適当に連絡なしでサボったりする人間は、多かれ少なかれ実際に仕事を始めても舐めた態度で臨むことだと思う。

だから仕事をする人間の意識というものをワンステップ早く知り、ちょっとお小遣いを稼ぐという意味ではアルバイトは決して悪くないと思う。就活の時に語れるエピソードにもなるだろう。

ただ、効率的な時間の使い方なのかと言われると少々疑問だ。そこまで時間を費やして、仕事の体験をする必要があるだろうか。お金が欲しいというのが根本的な理由なのであればよいと思うが、そうでないならあまりオススメはできない。

これから何十年と働くことになるのだから、選択肢があって懐に余裕があるのであればあえて今アルバイトを選択しなくてもよいと思う。

新卒で入社した人で学生時代にアルバイト経験がある人ない人両方見てきたが、半月も経たないうちに影響は一切ないと言えるぐらい差は見えなくなった。一年のアルバイトが半月の仕事に満たないと言うつもりはないが、環境に慣れるという意味では半月で大体分かってくるものだろう。

ココがポイント

アルバイトをしてもしなくても、仕事にそこまで差は出ない場合が殆ど。お金が欲しいなら止めないが、拘束時間を考えるとよりよい選択肢もあるのでは?

世の中の主要トピックについて意見できるようになる

個人的にオススメなのがこれだ。

日本人は政治を公の場で話すのをよろしくないとする傾向があるが、だからといって意見を持たない方がいいというわけではない

誰にも言わなくてもいいが、自分の中である程度支持する政策、貫きたい理念といったものを持っておいた方が良い。将来的に政治を担うのは今学生である君たちなのだから、それは義務と言ってもいい。

おそらく政治でトップクラスに迷惑なのは(一部からすると好都合かもしれないが)候補者の政策や信念を何一つ知らないまま、印象やマスコミの持ち上げ、あるいは最大手だからという理由で適当な票を投じることだ。真面目に考えている人が埋もれてしまう。

だからなるべくなんらかの指針を持って欲しい。

例えば改憲の是非、人工妊娠中絶の是非と言ったところは、1時間も調べれば大まかな論点は出てくる。基本的にこれらは正解のない問題なのだから、最後は自分が信ずるところになる

移民政策、消費増税、地球温暖化と調べればいくらでもホットなトピックは出てくる。印象で語るのではなく、なぜそれが問題で、対立する意見は何なのかを自分の中で整理できると良い

これらの問題は調べだすと、意外なほどに双方に筋が通っている意見があることが多い。「絶対こっちでしょう」なんて最初思っていたら、「向こうのいうことも一理あるな」となってしまう。そこから結論を出すまではさらに調べないといけないし、頭の体操をしておかないといけない。

だがそれらの知見は将来絶対に役に立つ。問題解決のロジック立てと同じ考え方だからだ。会社のプロジェクトなどは必ず意見の対立があるし、殆どの場合双方の意見は筋が通っている。その時どういう結論を出すかは、日和見主義ではいけない

ココがポイント

どのようなことでも自分の意見を持つことは大事だが、それ以上にその意見をしっかりサポートできる論理の組み立てとエビデンスが大事。仕事でも役に立つスキルだから、絶対に身につけておくべきだ。

視野を広げるためにイエスマンになる

映画の「イエスマン」をご存知だろうか。ジム・キャリー主演の楽しいコメディ映画で、ネガティブで引きこもりがちだった主人公が「何でもかんでも、イエス!と答える」ようにしたらドタバタな日常が始まるのである。

今、上でアルバイトはしないでいいと言ったことに矛盾しているかもしれないが、視野を広げるという意味では「誘われたら断らない」ことは良いと思う。

  • 本を勧められたら、食わず嫌いせず読んでみる。
  • 遊びに誘われたら、興味ないとこらでも行ってみる。
  • 地元になにかの講演会が来たら、よく分からなくても行ってみる。

こうした「ふらりとやる」自由があるのが今なのであれば、それを最大限に使うべきだ。

私はあなたにハンガリーへの海外旅行して欲しい。
↑これに対して、あなたは「イエス」と答えるだろうか?

  • ハンガリーなんてどこにあるか知らない、危ないところ?
  • 急に言われても困る、ちょっと無理かな?
  • いや、お金ないし…
  • 時間がないなぁ
  • うーん、また機会があったらね。

なんてことが頭をよぎったかもしれない。

だが、そのうちどこまでが本当のハードルだろうか?
お金は私が出すことはできないが、それ以外は心の持ちようなのではないだろうか?

  • あなたはハンガリー旅行を断れるほど、ハンガリー旅行のデメリットを言えるのだろうか?
  • なぜ、第一印象でハンガリー旅行を断るのだろうか?
  • あなたは本当にハンガリー旅行に行けないほど時間がないのだろうか?
  • そもそも、ハンガリーまでの旅費、飛行時間、滞在費をあなたはこの場で把握しているのだろうか?

あなたはハンガリーでステキな人生を変える何かに出会うかもしれない。あるいは特に山場がない、地味な旅行になるかもしれない。でも得られることは何かしらあるはずだ。

別にハンガリーはパッと私が今思いついただけだが、ハンガリーに行かない理由はないだろう?

ココがポイント

全く新しいものにチャレンジできる時間は社会人になるとぐっと減る。でもそのチャレンジ精神はいつだって役に立つ。食わず嫌いをせず、新しい扉を開いていくことを受け入れられる体制を整えよう。

勉強は学生の本分だが、その勉強は学生のため

この言い回し耳にタコができるほど聞いたことがあるだろう。私も散々言われてきた。

私は法学部に進んだ。四年間の勉強は決して無駄ではなかった。だが、それは仕事で要求されるスキルとは違った。

私の勉強は単位を取るための勉強であって、実務に結びつくものではなかった。多少のフィールドワークや執筆的なものはしたが、基本的には大した勉強ではない。卒業できればよかったというメンタリティでいた。

そして実際仕事を始めてみれば、知識面では殆ど使うものはなかった。とはいえ、それは学んだ分野と仕事の内容によるので、一般化して語ることはできない。

私が言いたいのは、仕事の実務で要求されるスキルと学生の試験勉強で要求されるスキルは違うということだ。

あなたが進みたい仕事の領域が今勉強していることと合致しているのであればまったくもって勉強に打ち込んで問題はないが、そうでないケースの方が多いのではないか。

学ぶことは大事だし、上であげたように政治や社会問題への視野を広げるのは有意義だ。

学ぶことは辞めず、だが学ぶジャンルは臨機応変にした方がいい。例えばパソコンの操作や対人コミュニケーションの練習などは殆どの職場で活用できるスキルだ。今自由があるうちに、そういうソフトスキルに磨きをかけるのが良いと思う。

ココがポイント

学び続ける姿勢はとても大事だが、学ぶことは視野を広く持つといい。いっそ、全く自分の知らない分野について勉強を進めてみるのも、今後の引き出しが増えるという意味では便利かもしれない。何かに悩んだら、パソコン技術やコミュニケーションを学ぶのがおすすめだ。

まとめ 今が自由だから、今を生きよう

なんてカッコいい題名をつけているけど、仕事が始まるとびっくりするほど自由な時間はない。結婚したり、子供ができたりしたらなおさらだ。

それらにはそれらの特別な幸せがあるが、しかし今あなたに自由があるならば、私は上にあげたことをお勧めする。

今の身軽さを持って、多くのものに触れて、これから来たるあなたの新しい人生の場面を支える土台として欲しい。土台を固めなければ、上には立派な家は建たない。

しっかりと未来を見据えて、今を楽しんで、今を生きて欲しい。

人生100年時代だと言われ始めたが、100年じゃ足りないのだ。

  • この記事を書いた人

内藤エルフ

2013年東京大学法学部卒業。都内の米系投資銀行勤務。英語と日本語のバイリンガル。意識高い系そのものが好き。スターバックスでMacbookを開いてドヤ顔するのが好き(しかし仕事のファイルは持ち出し禁止なのでネットサーフィンのみ)。なお、コーヒーの味の違いはわからないけど、日本とアメリカのコーラの味の違いは7割の確率で当てられる。

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