(注)この記事は、最新のM1搭載Mac発売を受けて更新しています。
意識高い系はスターバックスでMacBookを開いてドヤ顔で作業しなければならないと相場が決まっている。

正直コーヒーをぶっかけてキーボードを二回ほど壊してきた私からするとリスクだらけの行為なのだけれども、抗うことはできない。意識高い系の梯子を上っていくとiMacやMac Proをスタバに持ち込むある種のニルヴァーナへと到達できるという。
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MacからSurfaceに乗り換えて、またMacbookに戻った理由
ふとしたことから、MicrosoftのSurface Pro 7を昨年購入した。 理由は単純で、リモートワーク推奨になった際に、会社のシステムにリモートアクセスするためにはやはりWindowsマシンが ...
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さておき、私はマックユーザーだ。マックを使用しはじめたのは16歳からだからこの記事を書いている時点でまだMac歴は13年と多くのマカーに比べると浅いが(マック歴100年の人もいるし)、それでも人並みには使いこなせている方だと信じたい。
そんな私がなぜマックを使用しているのだろうか。この記事で説明していきたい。
この記事はこんな方におすすめ
- MacかWindowsか悩んでいる方
- MacがWindowsより優れている・劣っている点が気になる方
- Mac購入者がMacにしている決めてを知りたい方
目次(タップで開きます)
プロの意見はどうだ
私の良き友人にGoogleに勤めているK. Al-Sherif氏とMicrosoftから今度Deepmindに移ることになったS. Finkel氏がいる。
二人とも高校からの旧友で、何かあるたびに日本に遊びにきてくれる。私は毎日パソコン作業をするけれどもプログラマとかシステムエンジニアとかではないので、彼らには到底知識が及ばない。
そして彼らは私のマック愛を良く知っている。
日本で二人を案内しているとき、ヨドバシカメラに寄る機会があったのだが、その際に私はつい当時新発売だった新しいモデルのMacBook Proに目がいってしまった。
彼らの言い分はこうだ。
それは素晴らしいマシンだ。とんでもない高度な技術を駆使して、美しく仕上げている。スペックも優秀だ。買って損はないし、買うであろう知り合いのエンジニアも何人も心当たりがある。だが僕は5年以上前のThinkpadで日々の業務をこなしているし、正直そのマシンに何千ドルもかける余裕はないな。
S. Finkel / K. Al-Sherif
と。
なぜ人はMacを選ぶのか

- ブランドロイヤリティ、つまりそのブランドに対して信頼感を寄せていて、安心するためか?
- Macでしかできない仕事があるのか?
- デザインに寄せられたのか?
- 素直に使いやすいと思うのか?
ブランドに対する信頼感はどちらかといえばプラスだ。何だかんだでいつも安定したクオリティのものを送り出してくれるし、サポートも最高ではないが悪くはない。
事あるたびに、例えばジョブスが亡くなった時やアイヴ氏が去った時、新しいiPhoneのデザインが前回と代わり映えしなかった時などについにアップルも終わりだと終末論を述べる人は多いが、まぁ何だかんだ今も普通にアップルはそこにある。
ジョブスのカリスマは確かにすごいものがあるが、人間として興味深いのと製品の魅力はまた別の話だ。
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アイザックソンの「スティーブ・ジョブス」はアップル創立者の人生に迫る素晴らしいノンフィクション
事実は小説よりも奇なりとはよく言ったものだ。 全くもって、スティーブ・ジョブスという人間はそのカリスマ性以上に波乱万丈な人生に苛烈な性格を持ち合わせた、興味深い傑物だ。興味深いなんて生易しい言葉では足 ...
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商品が出るたびに絶望した、うん10年アップル製品を使っていたが今回ばかりはもう買うのをやめると書くひとがいる。

取り立てて今のアップルがスゴイと思うところはないし、劣っていると思うところもない。良くも悪くも安定した会社だ。新しいサービスには期待するし、新商品も気になるが、「アップルだから」で目隠ししてでも褒め称えられる域には私はまだ達していない。
Macにしかできないものがある、というのはこれまた怪しい。
そういう人がいるのは事実だ。だが大半のユーザーにとってはそうではない。
ウィンドウズをずっと使っていた人がMacに乗り換えたらまずはMacをウィンドウズのように使おうとしてイライラしたり混乱したりすることが多々あるだろう。似ているけど結局は別物だ。
デザイン系はMacと思うかもしれないが、Macでしか開けない納品物を作るとは思えないし、確かに画面は綺麗だが私の知っている写真家さんと印刷業者さんは外部ディスプレイで色を調整している。Macにしかないプログラムっていうのもそんなに思いつかないが、それは私が無知なだけだろう。
私は趣味に毛が生えた程度に動画を作るが、Final Cut Pro Xを使用していた。Macでしか動かないソフトだ。これがあるからMacだなぁなんて思っていた時期もあったが、AdobeのPremiere Proを使ったらなんだ同じことできるじゃん、で終わった。厳密にはもちろん別物ではあるが。

もちろん数えだしたら沢山あるだろうし、その逆も然りなのだが、一般的なユーザーを想定した時にあまり差を感じない。
私は家でどうしても仕事しないといけないときは、会社のWindows環境にリモートログインする。仮想デスクトップというやつだ。となると、Macである意味は皆無だし、あんまりマシンスペックも関係がない。むしろキーボードが仮想デスクトップだとWindowsに合わないから困ったりすることもある。
iPadやiPhoneを使っているから統一環境にするべきなのか?
確かにApple製品同士の親和性は高い。
だがWindowsでも問題なく同期などはできるし、もちろん一部サービスが使えないなどはあるだろうが基本的に支障が出るレベルではない。iCloudやApple IDなど、使えば環境を統一できて良いがそれがないといけないというレベルには達していない。というかそうであったらiPadやiPhoneはそんなに売れないだろう。

iPadでの通話が最高だ!とか思ったこともないし、電話は普通に電話機で受けたい。
というわけで私はiPadやMac間の連携を実は切っている。仕事中に別のことで呼び出されたくないし、連携したいとも思わない。完全に使い分けているので私は相当な異端なのだろうが、とにもかくもそこまで便利ではないと私は考える。
Macでしかできないことは何か。
結局使い慣れているからショートカットなどを駆使して早く使いこなせるだけで、Macそのものに私は価値を見出していないことに気づいた。
ウィンドウ間の切り替えだとか、スクリーンショットだとか、慣れているからMacが楽なだけでWindowsでも全く同じことはできるのだ。Macでしか使えないプログラムは私は数えるほどしか使っていないし、必要な時はWindowsの仮想デスクトップを使う。
逆にexcelは昔関数が壊れた経験があるのでMac版は殆ど使っていない。スプレッドシートをいじる時はWindowsを使いたい。
自作PCの際の経験がトラウマに
大学の頃、ゲームにのめり込んで自作PCを作ったことがある。といっても、某ショップで予算を伝えて店員さんのオススメパーツを一式買って組み上げただけだ。大したことはしていないし、プラモデルを作るような感覚だ。
とはいえそれでパソコンの仕組み…というか構成に少し理解ができたと思う。それはまた別の話だ。

パーツの相性が悪くてトラブルが発生したり、グラフィックボードが使いたかったソフトに対応していなかったりした。(すべて私が悪い)
そう考えると、Macは基本構成が数パターンしかないから、そういうトラブルが少ない。断っておくが、それは厳密にいえばメリットではない。Windowsマシンが拡張性が高いから結果としてそういうことがあり得る、という問題だ。それは分かる。
だけれども、パーツの相性が…という経験をした以上、基本的に同じパフォーマンスを見せてくれるMacに信頼感を寄せているのも事実だ。スペックによって動く動かないというのは当然Macマシンの型番とかによって変わるのもよく分かるが、それでも安心感は違う。
Macで、このOSバージョン以上で、最低推奨スペックがこれで動くと書かれているなら、ほぼ間違いなく動く。
その(初心者丸出しな)安心感は大きい。
私は冒険できるほど知識も経験もないのだ。
Macは正直超高いし、同じ値段ではるかに高性能なWindowsマシンを購入できるのもよく分かっている。Macでしかできないことを、少なくとも私がやっていないのも分かっている。
Macに信頼感を寄せつつも、その信頼感は個人的な感情であることもわかっている。
まとめ なら、なぜアップル製品を買うのか?
デザインが好きとかを置いておけば、結局は「買えるから」になる。
私自身は金銭的な余裕がなければ、よほどの理由がない限りあえてMacを選ぶことはないと思う。でもその金銭的な余裕があるから、Macを買っている。
使い慣れているから、と自分に言い聞かせて、Macを使っている。仕事でWindowsに使い慣れているにも関わらず、だ。
つまるところはそれなのではないだろうか?
コストパフォーマンスを考え出したら、私自身の利用方法でMacを買うことを正当化はできない。
でも、結局は…

まるでパーティーに着ていくドレスを選ぶときのように、そこに合理性はほとんど介在せず、個人的な趣味嗜好だ。
そして私はそれで満足している。
あなたはどうだろうか?
更新 シリコンマックがやってきた
なんとまぁ。Appleがやってくれた。
Apple独自開発のM1搭載のMacが発売された。
「またAppleが迷走している」なんて思っていたが、蓋を開けてみてびっくり。相変わらずの殿様商売・・・ならぬ強気な値段設定だが、その値段に十分見合ったものすごい高性能なMacが出てしまった。
コイツが来てしまったからには、「Appleを選ぶ理由」が少し合理的になったのではないだろうか? もちろん、コストパフォーマンスを見ていけばWindowsのほうがまだ上手な気がするが・・・。いやはや、よもやここまで来るとは。
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