私は旅行が大好きだ。
純粋に自分の知らない世界や文化を知ることに喜びを感じるし、行く先々で写真を撮ったりお土産を買ったりとありがちな旅行の楽しみ方が半端なくハマる性格をしている。
仕事が忙しいゆえなかなか行けないが、年に一回は行ったことのない海外に行くようにはしている。
なので(もちろん私程度では多くの人にかなわないが)自分は旅慣れしている方だと思う。そしてよく受ける質問が「やっぱり旅慣れしていると自分で旅程立てたりするの?」だ。
答えはNOだ。
私は自分で旅程を組むことは殆どない。
二回目に行く場合や、後述するとある理由がある時以外は旅行会社の出しているパックツアーを使用する。
パックツアーは飛行機代、ホテル、そして観光代と一部食事がつくようなプランのことだ。よく旅行代理店の店先に並んでいるパンフレットのやつ、といえば分かるだろう。
私がパックツアーを使用する理由はいくつかある。
この記事はこんな方におすすめ
- 海外旅行を考えている方
- 自分で旅程を組むか、旅行代理店に行くか悩んでいる方
- 効率的かつ楽しく旅行をしたい方

目次(タップで開きます)
パックツアーのメリット:金額
まず一つ目に金額である。
ものによってはexpediaやcheapticketsでチケットやホテルを抑えて、うまくveltraなどでオプションのアクティビティを盛り込んだり自分でレストランを予約したりしたら案外安くなることもある。
だが、それ故に自分でタイムスケジュールを管理して、手際よく動く必要がある。
それでもなお、大抵の場合、旅行代理店のツアーの方が安いケースが多い。
旅行代理店はそもそもバルクで注文を入れているのだから、金額設定を低めにできるのは当然のことだろう。
パックツアーのメリット:効率性
二つ目は、効率性である
ツアーは割と詰め込んでいる内容のものが多い。忙しなくバスに乗ったり降りたり、一箇所に長く滞在できなかったりする。食事を取るタイミングも、場所も、場合によってはその内容も決められている可能性が高い。
さらに言えば、朝早く起きたり、夜遅くなってしまうことすらある。
だが、これらは果たしてそこまでのデメリットだろうか。
私は逆に、これらを「限られた時間で効率的に回る最善策」だとポジティブに捉えている。
冷静に考えて交通手段を1日チャーターすることは相当なお金がかかるし、よほど知り尽くしていないとそこまで効率的に観光スポットを回ることができないだろう。
そもそも、旅行に行く場合はその地に慣れていないケースがほとんどだろう。
よく知らない土地のことを、地図やガイドブック程度の知識でサクサクと回れるのかと聞かれたらそうとうに怪しい。
パックツアーのメリット:多くを見られる
三つ目は、回れる場所の多さである
私は学生時代、北欧に一人旅したことがある。特に予定も立てず、ホテルと航空券のみを抑えたガイドブックを片手に一週間の旅行だった。
結果としては思い出に残るいい旅行だったが、「もっと見られたなぁ」と心残りがある旅行となった。一週間もあるのだから、と気軽に構えていたせいもあってか、そんなに多くの場所を回れなかった。今日は一箇所行ったからいいかな・・・となったり、ホテルに戻ってきたら疲れてしまって次のロケーションに行く予定を次の日にずらしたり、レストラン探しで難儀したりと理由はいろいろある。
朝起きようにも眠くてもうすこし寝よう・・・と思って午前を無駄にしてしまったこともあった。これらは全て私の計画性のなさやずぼらさが招いたことなのであまり参考にならないかもしれないが、「強制的なプラン」は時にして功を奏すこともある。
私がトルコを訪れた時、HISさんのツアーで回ったが、とにかく朝から晩まで観光をしていた。7時ごろにホテルを出て、時に3時間バスに揺られながら観光スポットを転々とし、夜は10時ごろホテルに到着することもあった。
当然尻は痛くなるし、バスの中で眠れるとはいえ疲れがたまる。
だが、まったくもって後悔はないし、正直いままで経験した中で一番良い旅だったと思っている。
国の端から端まで渡り、自分がプランを組んだらまず行かないであろう(遠いから諦めるであろう)スポットをこれでもかというほど巡ったのだ。
疲れるかもしれないが、後悔はない。
もちろん、もう少し余裕がある、あるいは優雅な旅がしたいという人もいるだろう。それはまったくもって否定しないし、良いと思う。
だが、せっかく外国を訪れるのだ。
可能なら、できるだけ多くその国の側面を経験したい。
中にはまた来たいと思うところもあれば、もういいやと思うところもある。だが、それだけ多くの場所を見られたからこそ言えることだ。
時間は有限なのだから、せっかくの旅行、少しくらい無理してもいいだろう。
パックツアーのメリット:安全性

四つ目は安全性である。
日本は治安が良い。それはまぎれもない事実だ。そして比べたら海外は治安が悪いところもある。
ツアーで行けば万全とは決していえないし、それでもスリにあったり時には事件に巻き込まれることだってあるだろう。だが、団体行動をして現地に詳しいガイドが付いているのと個人で旅をするのではやはり安全性は段違いだ。
安心して旅行ができる、あるいは荷物を預けて身軽に動ける、というのもツアーの魅力だろう。
ツアーのデメリット
パックツアーのデメリットは、上記あげたことの反対を考えれば良い。
旅する相手を選べないし、ガイドの良し悪しに左右されるし、行きたくない場所にも行かないといけないし、食べたくないものを食べないといけないし、好きな時間に好きに行動ができない。
だか、それらは果たして本当にデメリットだろうか?
私はそれでもなお有り余るほどの魅力がパックツアーにはあると考える。
二回目に訪れる時は是非一人でゼロから旅程を組みたい、と思うこともあるが、初めて訪れるところはなるべくパックツアーで行きたい。
実はトラベロコというサイトを利用して現地に住む人にイタリアを案内してもらったこともある。その時はゆっくりした旅行をどうしてもしたかったので少し特殊な事情だが、やはり現地のことを知っているガイドさんがいるのとそうでないのでは全然違う。経験がものを言うのだ。
メジャーなところしか回らないパックツアーは悪か
パックツアーは最大公約数的な、いわゆる有名観光地しか回らない、表面的なことしか分からないという批判もある。
言いたいことはわかる。
確かに京都を見ただけでは日本の全容はわからないし、かとは言って東京だけで良いとも言えない。滋賀や高知にだって素敵スポットはあるし、なんなら日本海に潜ってみないとわからない日本の良さだってあるだろう。
つまり、きりがない。
私の大好きな言葉に「火のないところに煙は立たない」というものがある。あらゆることの行動原理にしているほど、このセリフを気に入っている。
観光地として有名で多くの人が訪れる場所には、それなりの理由があるのだ。
観光地じゃなくても良いところは腐るほどあるだろうし、それは一切否定しない。そういうところに巡り会えた時には心が躍ることだろうし、優越感すら感じる。
メジャーどころを抑えることに何か問題はあるのだろうか。決してないと私は思う。
●●しか行ったことないのに語られてもねぇ、と言われるかもしれない。だが、何もみないよりはマシだろう?
どこまで見れば何を語って良いのか、そんなガイドラインは存在しない。
良いものは体験すればいいのだ。
まとめ
海外旅行は高価だ。
お金をかけたくないから、行かないという人も多いし、国内にだって魅力的なところはごまんとある。
だが海外には海外にしかない良さがあるし、文化的な違いを肌で感じることができる。まさに意識高い系なセリフだが、「海外ではさ…」と言えるのは心の底から自分の糧になると思う。あまりやるとウザいしキモいが。
多面的にモノを見るためにも、経験して損はない。
そして多面性を手に入れるには、多くのものを見なければならない。
多くのものを限られた時間内で見るためには、効率性が大事になる。
そのためのパックツアーだ。
是非、皆さんに合うものを見つけて欲しい。