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新社会人が新聞を読むべきわかりやすい理由

新聞を読むべき理由

新しく社会人になった折に、新聞を読み始めるべきだろうか

むしろ就活の段階から新聞を読んでいる人も多いと思うが、社会人になったらなおさらニュースに敏感であるべきか。

もちろん、新聞はせいぜいちょっと値段が張るという点以外にデメリットは存在しない。ニュースをきちんと理解するのはとても大事だし、仕事に直接関係がない面でも知識は重要だ。

そんなことは誰だってわかっているだろう。

だがこの電子化が進んだご時世であえて紙の新聞をおすすめしたい。それにはとてもシンプルな理由である。

この記事はこんな方におすすめ

  • 社会人になったばかりの方
  • 新聞を購読するべきか悩んでいる方
  • 強要されているルールやマナーがあると感じる方

マナーや常識は疑うべき?

意識高い系な私は(意識自体は高くない)、一般常識を疑う事が大好きだ。新しい時代の担い手になろうと頑張って、あれはおかしいこれはおかしいと突っ込みまくって周囲から哀れみの目で見られる。

常識は時代によって変化するから、仕方がない。昔は目上の人に使う言葉だったんですと言って上司を貴様とか言ったらぶちのめされるだろう。どれぐらい短いスパンで常識で維新されるのかは誰にもわからないが、少なくとも常識は常に正しいとは限らない(今日の意識高いフレーズ)。

…と、そこまで言っておきながらも、常識が常識たる所以は必ずある。火のないところに煙は立たないし、(少なくとも設立時に)理が叶っていなければ常識は常識になり得ないと私は思う。

なので、「新社会人は新聞を読むべきですか」という質問に対しては「読んでください」としか言いようがない

理由はそれが常識だからだ。

実際にみんな新聞を読んでいるかは関係ない

とりわけ面接では「新聞は読んでいますか? どれを読んでいますか?」は結構出てくると思う。意識高い系ならウォーストリートジャーナルです、とか言いたいが、まぁ日経と言っておけばそんなに間違いはないだろう。

しかし、私の周りを見て、新聞を読んでいる人は4割ぐらいだと思う。もしかしたらもう少し少ないかもしれない。少なくとも紙の新聞をカバンに差している人はその程度だ。もちろん、スマートフォンでニュースのチェックぐらいはするだろうから、そう考えるとほぼ全員はニュースを確認していることになる。

ただ会社によるだろうが私の会社は業務に影響しそうな世界の主要ニュースとアナリストの簡単なコメントを付したものを毎日配信しているので、それを読んで済ましている人もいるかもしれない。マーケットの人間であればほぼ必ず朝会があるし、そこで大事なニュースがあれば触れることになる。Bloomberg端末を使うなら常にニュースは流れている。

さて、そう考えると、紙であれ電子であれあんまり新聞を読む必要は無いように思えられるかもしれない。

だが、問題は「常識」だ。

社会人たるもの新聞ぐらい読んでいるものだ、という「常識」が存在している。

目には見えないプレッシャーのようなものだ。

たとえニュースサイトであらかた情報を仕入れられるとしても、新聞を読むという行為が神格化されてるとまではいかないが、当然とされている空気がある

他人に強要するものが常識だから、強要されている

しかし蓋を開けてみれば実際に「新聞」を読んでいる人は少ないかもしれない。

そうであっても、自分のことは棚に上げて他者に「常識」を適用するのがこの世の常である。

そう考えると、新聞は読んでおいた方がいい。形だけのアピールになるかもしれないが、常識に抗うのは新社会人や就活生には少々リスクが高い

ニュースサイトを批判する人はいる。

彼らの言い分は例えばニュースサイトは大衆にウケるものがアクセスを稼ぐからトップにはゴシップが多くなるとか、ヘッドラインを見て中身を開くから記事の内容が自主的には頭に入って来ないだとか、そんなものだ。

確かに一理あるかもしれないが、一般常識を持ち合わせた人間であればその程度の判断は必ずつく。紙の新聞であっても流し読みするだろうし、ヘッドラインでの好き嫌いは発生する。ゴシップに流されたくないなら、そういう記事がない真面目なニュースサイトを選べば良い。

そんなこと、誰にだってわかっている。

新聞が偉いという幻想に迎合する

問題は、あたかも紙の新聞の方が崇高でよりバリューのある内容を備えているという幻想がまかり通っているのと、そうでないと分かっていながらも紙の新聞を読んでいる方が「えらい」という謎の感情まで出てきている。

確かにニュースサイトをばっちり読み込んでいる人間より、紙の日経を持っている人の方が、その内容の理解度は外見では推し量れないから有利に見えるかもしれない。そんな紙の新聞持ってますアピールをする人はそうそういないしキモいだろうが。

とはいえ、常識に飲まれるのもこの場合は良いと思う。毒にはならないのだから、紙の新聞をこの時代だからこそ購読するのは良いのではないだろうか。

そういう事ができるのがリスクヘッジでスマートと言えるのかもしれない。本当はスマートではないとしても、だ。

私は何かと意識高く見えるからもちろん紙の新聞だ。

まとめ 大事なのは新聞を読む読まないの問題ではない

ここで言いたいのは、新聞の是非という話ではない。それはあくまで表面的な問題にすぎなくて、根底にあるのは「周囲からの期待」と「それに応えるか否か」という問題だ。

周囲から期待されるものは、場合によって(そしてかなり高い確率で)合理的でなかったり、理不尽であったりする。あなたはどうなんですかと口答えしたくなることが多い。

私がスティーブ・ジョブズみたいな傑物だったらそれはおかしいと言い返していたかもしれないが、あいにくそこまでのセンスも能力もないし、私は迎合することにした。意識高い系になりきれない理由がここにある。

何もかも迎合するのは正しいとは当然思わないし、良くない結果をもたらすこともある。だが、時にはイエスマンになることも大事だと私は思う。その使い分けができれば最高なのだが、一度丸くなってから、削るべき角を削って尖っていくのも悪くないと思う。

組織にフィットしなければ、その後頭角を現すこともできないのだから。

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  • この記事を書いた人

内藤エルフ

2013年東京大学法学部卒業。都内の米系投資銀行勤務。英語と日本語のバイリンガル。意識高い系そのものが好き。スターバックスでMacbookを開いてドヤ顔するのが好き(しかし仕事のファイルは持ち出し禁止なのでネットサーフィンのみ)。なお、コーヒーの味の違いはわからないけど、日本とアメリカのコーラの味の違いは7割の確率で当てられる。

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